2006 Poseidon ポンプ交換2

 

今年の春先にPoseidonのポンプを交換して快適なMac生活を送っていたのですが、先日あともう少しでMacを殺してしまう様なトラブルに見舞われました。

原因はコイツです。↓


一体何が起こったかというと、このポンプの上部にクーラント補充用の穴があるのですが、この穴を塞いでいるビスを強く締めすぎるとケースが割れてしまうという症状がよくあります。(ネットで調べた結果)
で、春先にポンプを交換した際にこの点に注意してビスはなるべく弱めに締めていたのですが、先週突然このビス穴付近からケースにひびが入ってしまいました。
(写真赤枠内↓)


当然そんな事には気づくはずもなくMacを動かし続けていたのですが、このひびからクーラントが漏れだしポンプの電源部に流れ込みポンプが停止してしまったのです。
ひび割れの原因は謎ですが、ひとつ考えられるのは冬も近づき気温が下がったことによる急激な温度差でポンプのケースにゆがみが生じ(Mac起動後は36度前後に暖められたクーラントが流れ込むので。)ケースのプラスチック部とは伸縮率の違う金属部分(ビス穴)付近で耐えきれずひびが入ってしまったのではないかと考えられます。

もちろんここまでは音もなく事態は進行していたのでこちらはまったく気がつきません。
で、冷却水の循環が止まったCPUはどんどん温度が上昇していき、最後はCPUが発火してさようなら…となるところだったのですが、今回CPUの温度モニター用に使っていたファンコントローラー(AERO GATE 2 )が温度上昇の警告ブザーを鳴らしてくれたおかげで大事に至らずにすみました。しかしそれでもその時点で温度計は90度を超えており、あと数秒遅ければまちがいなく手遅れになるところでした。
ポンプの死んだ水冷Macは起動すらも危ういので、翌日いつものオリオスペックさんでPoseidonの交換用ポンプを即購入。

左がポンプ、右は補充用クーラントです。


写真左が従来のPoseidonポンプ。右が今回購入した交換用ポンプ\4,980でした。


サイズ的にはそれほど大差ありません。旧型と比べるとすこし安っぽさはあります。
温度差による伸縮対策なのか、金属部品は少ないです。



弱点だった上部の冷却液注入用の穴は見事に改良されています。
穴の径が大きくなりクーラントの補充が簡単になりました。
また旧型よりも振動と音が抑えられています。

早速ポンプの交換作業に入ったのですが、またもやここで問題が…
買ったばかりのポンプなのに電源を入れると異音がします。クーラントを入れる前に一度動作チェックを行ったのですが、その時点では音もなく内部のフィンは動いていました。
しかし、クーラントを入れたあとでは明らかに何かに接触している様な音がします。しかも結構うるさいです。多分、クーラントを入れたことにより 内部のフィンに浮力が発生してケースのどこかに接触しているのではないかと思うのですが原因はわかりません。
そこで一か八かでモーターを固定している4本のビスを均等に緩めてみました。すると見事に異音は治まり正常にポンプが動きだしました。

写真赤丸部分のビスをポンプを稼働させたままの状態で均等に少しずつ緩めていきます。
ちなみに緩めすぎるとここからクーラントがもれます。要注意!!

で、無事にポンプの組み付けも終わり今回のトラブルも一応終息に向かいました。

↓生まれ変わったPoseidonポンプ。次はいつまで保つでしょうか…


今回ポンプの交換作業ついでにラジエターの内部を簡易高圧洗浄しました。
どうやら内部に水アカが詰まっていたらしく洗浄後はポンプの流水量がアップし、
冷却効率もよくなりました。
ちなみに現在室温22度でCPUの温度は31度です。
さらにnapがONの状態だと24度前後まで下がります。


以上をもって3度目のポンプ交換作業終了!


↑Macの命を救ったAERO GATE 2

 

 

HOME