Power Mac G4 水冷化

2年ほど前にCPUをSonnet製の1GHzに変えてから特に不満もなく毎日Macを使用していました。が、ここ最近制作している3Dのレンダリングが非常に時間がかかるようになり、(データの作り込み過ぎが原因)少し前からCPUをパワーアップさせたいと思ってました。そこで目をつけていたのが GigaDesigns社の1.33MHz Dual CPU。しかしそれなりの価格と他の魅力的はハードに目を奪われ、今ひとつ一歩踏み出せないでいました。が、しかし、ついに重い3Dのファイルが開けなくなり、うまくファイルが開いても頻繁にフリーズする様になってしまったので、思い切って購入することにしました。

MJSOFTさんに注文後、翌日わが家に到着。で、取り付け作業は過去にSonnet製CPUを取り付けた事があるので、難なく作業終了。


そしてついにMacを起動!おおっ!

う、うるさい…

まるでミニ掃除機の様なファンの音。家に安物の空気清浄機があるのですが、そいつの最大風量の音が負けるくらいにうるさい。
しかしこれは当初から予想はしていたこと…マシンパワーと静寂性を引き換えにしたのだから我慢しよう。ベンチマークテストではほぼ2倍の性能に上がっているし…。

と、思っていたのですがCPUの温度を見ると59℃!Sonnet1GHzの時にはがんばっても42〜46℃くらいだったのに、このままいくと今年の夏は…そう、まだ5月なんですよ。ちなみに室温は26℃前後。短時間の作業ならまだしも、3Dのレンダリングなんかは1日中つけっぱなしなので、このままでは間違いなくMacの寿命を縮めてしまいます。ちなみにOSXならnapをONにすることで多少温度が下がりますが、レンダリング等の負荷をかけると結局napがOFFの状態と同じになってしまうのでこれは致命的です。

そこで色々と試行錯誤し、ファンを増設したり内蔵CD-RWを取り除いたりしたのですが、たいした結果にならずついに水冷化に踏み切ることにしました。
そこで参考にしたのがSpiricaさんのHP。ちょうど低価格なG4水冷化の記事が出ていたのでそれを実践してみようと思ったのですが、DAMacはCPU周りのスペースが狭く、水枕の選定等に気をつかわなければいけません。おまけに一般に出回っている水冷キットはWIN向けのものばかりでMacユーザーとしては非常につらいのが現状です。

でも勢いで買ってしまいました…。
Poseidon CPU水冷キット(12cmファンタイプ)こうなりゃ駄目もとで!という訳でさっそく作業に入ります。まずはCPUのヒートシンクを取り外し、純正の水枕と位置を合わせてみます。するとサイズ的にはギリギリOK!しかもヒートシンクを取り付けていたビス穴が水枕の四隅にぴたりと合うじゃないですか!そこで早速金物屋に走り板状のステーとL型の金物、そしてそれを固定する為の長さ25mm・3mm径のビスを購入。

早速写真のように固定してみたのですが、図の丸部分のチップが水枕と干渉することに気がつきました。なので水枕を金やすりで1〜2mmほど削ります。
ちなみに水枕は板状のステーを使って固定しようと思っていたのですが、穴の位置が合わず断念。電動ドリルやタップキリ等で穴を別途開ければ話は別ですが 。写真はステーが駄目だった時用に買っておいたL型の金物です。なお、ビスの固定時に使用するワッシャーはGigaDesigns純正のヒートシンクに使われていたものを流用。

そして無事水枕装着。ここで注意したいのが水枕の固定に使っているL型の金物なんですが、それぞれが単独で水枕を固定しているので非常に不安定です。
なので針金等で対になる金物同士を結び、テンションをかけてます。
板状のステーが使えればこんなことしなくていいんですが…

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